イングランド、ドイツ、日本、イタリアのサッカーチームについて。

サッカー

JSLとJリーグの設立経緯

Jリーグの設立経緯は、前身のJSL(日本サッカーリーグ)や、一流選手のプロ契約が深く関係しています。

JSLは1965年に発足、実業団チームによるサッカーのリーグ戦が実施されていましたが、少なくとも1980年代までは日本国内でのサッカー人気が低く、国民に広く認知されたスポーツとは言えない状態で、プロスポーツと言えばプロ野球、というのが国内における一般的な評価でした。

リーグ主導で行われていた試合が、1982年の後期からチーム主体へと変化したものの、特に大きな変化を遂げることはありませんでした。

1986年、当時ドイツのブンデスリーガに所属していた奥寺選手が日本に帰国、木村和司選手と共にスペシャルライセンスプレーヤーとして国内の企業と契約したことで、プロサッカー選手が認知されるようになります。

リーグのプロ化は黒字運営が難しいとして立ち消えになっていましたが、日本でワールドカップを開催するというFIFA会長からの打診により実現に向けて一気に走りだし、1988年のJSL活性化委員会でJリーグ発足についての具体的な話し合いが行われ、1993年にようやくJリーグが開始されます。このことから、日本でのワールドカップ開催も、Jリーグの設立経緯に非常に大きな影響を与えたと言えます。